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これまでの出版物
パンダ写真集『熊猫的時間』2020年
ハガツサブックス
中国の四川省のほか、今度は上野や和歌山のパンダたちを加えて一冊にまとめたもの。パンダの行動をシークエンス(コマ)で表現してみると、同じ哺乳類としての共通点が垣間見えるのが興味深い。撮影日記入り。
ページ数80
B5判変形並製
2020年12月24日発行、2000円+税
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「The Circle」2017年 自費出版
動物は好きだが、動物園は苦手というジレンマのもとに制作された作品。
タイトルは、サマセット・モームの『The Circle(ひとめぐり)』という戯曲に由来するもので、よく撮影の行き帰りの電車の中で読んでいたのがこの作家ものだった。
この『The Circle(ひとめぐり)』の邦題については、時間的に限定されているうえ物事の完結感がなくもなく、この写真集の趣旨とは少し違う意味合いになるが、どちらかといえば循環とか、円とか、あるいは「巡り巡る...」というように文字通り、時間的に未完結なニュアンスを含んでいる。ソフトカバー、B5変形、96P、4色カラー
「パンダちゃん」2005年 リトルモア
"Panda Chan"
パンダは好きだが動物園は苦手。ならばいっそ本場中国に行ってしまえと、思い切って四川省のパンダ保護センターを訪れたときの作品集である。撮影をしていたら後ろの木の上からパンダが背中にジャンプしてきて、しばらく オンブ状態で首や頭を噛まれた。さすがに痛かったがその経験はまさに人生ベスト5に入るだろう。毎日毎日ひたすらパンダを見て過ごし、ほんとうに幸せな日々だった。撮影地となった臥龍パンダ保護センターは2008年四川大地震の被害で、当時の姿はもうとどめていない。
[226×180ミリミリ/100ページ/上製/オールカラー]
「コパンダちゃん」2006年 リトルモア
"Copanda Chan"
「パンダちゃん」の第二弾。チビパンダにフォーカスした作品集。
[226×180ミリ/80ページ/上製/オールカラー]
「南米旅行」 2004年 リトルモア
“Travel to South America”
ペルーのリマをかわきりに、チリ、アルゼンチン、ブラジルと3ヶ月ほどかけてリオのカーニバル目指して旅した作品集。初めての長期旅行で、あとがきを今読み返しても当時の情景がありありと思い浮かんでくる。ただ、明るい南国といった風景は視覚的にはいうことないが、体感的にはコートを2枚くらい羽織ったカラカラに乾いたところが今度はいいな...というのがブラジルの空港から日本に向けて飛び立ったときの切実なる旅の実感である。
[230×295ミリ/176ページ/ハードカバー/オールカラー]
「1/41 同級生を巡る旅」 写文集
2003年 情報センター出版局
"1/41-Traveling around classmates"
各学年にひとクラスしかない田舎の小学校。いつも同じ顔ぶれの同級生41人と6年間を過ごす。卒業してからすでに二十数年が経ち、海外での生活がつづくなか、頻繁に彼らの顔を思い出した。帰国してすぐに全国に散らばる一人ひとりを訪ね歩いた。当時なにかと騒々しい日々の生活に精神が疲弊していたようで、会って話をし、写真を撮り、そして別れる、という淡々とした撮影行程のなかで、いつしか心の安寧を取り戻している自分に気がつく。いうなれば巡礼や行脚的要素を含んだものだったのではないだろうか。
「海、その愛......」1998年 リトルモア
"The sea, its love ..."
山育ちにとって海の水平線は憧れである。しかし水平線はものの5分くらいで満足してしまい、かわりに海水浴客でごった返す江ノ島の浜辺にレンズはシフト。どうにも当時は、示唆深い自然の美よりも雑多な人間界のほうが魅力的だったようだ。
[210×278ミリ/88ページ/ソフトカバー/オールカラー]