Publications(出版物)
(2023年3月1日)
『Decades』は 2020 年、緊急事態宣言下の急激な社会規範の変化による体感時間の変容の認識/錯覚について写真で編むことを試みて、写真家 岩根愛氏により創刊されました。
二号目となる今回は、同世代の写真家と作家のペアそれぞれ10組によって、写真とエッセイが綴られています。
私は古川日出男さんとコラボレーションです。新作「Plume」を一部掲載しています。
パンダ写真集『熊猫的時間』2020年
ハガツサブックス
中国の四川省のほか、今度は上野や和歌山のパンダたちを加えて一冊にまとめたもの。パンダの行動をシークエンス(コマ)で表現してみると、同じ哺乳類としての共通点が垣間見えるのが興味深い。撮影日記入り。
ページ数80
B5判変形並製
2020年12月24日発行、2000円+税
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「The Circle」2017年 自費出版
動物は好きだが、動物園は苦手というジレンマのもとに制作された作品。
タイトルは、サマセット・モームの『The Circle(ひとめぐり)』という戯曲に由来するもので、よく撮影の行き帰りの電車の中で読んでいたのがこの作家ものだった。
この『The Circle(ひとめぐり)』の邦題については、時間的に限定されているうえ物事の完結感がなくもなく、この写真集の趣旨とは少し違う意味合いになるが、どちらかといえば循環とか、円とか、あるいは「巡り巡る...」というように文字通り、時間的に未完結なニュアンスを含んでいる。ソフトカバー、B5変形、96P、4色カラー
「コパンダちゃん」2006年 リトルモア
"Copanda Chan"
「パンダちゃん」の第二弾。チビパンダにフォーカスした作品集。
[226×180ミリ/80ページ/上製/オールカラー]
「1/41 同級生を巡る旅」 写文集
2003年 情報センター出版局
"1/41-Traveling around classmates"
各学年にひとクラスしかない田舎の小学校。いつも同じ顔ぶれの同級生41人と6年間を過ごす。卒業してからすでに二十数年が経ち、海外での生活がつづくなか、頻繁に彼らの顔を思い出した。帰国してすぐに全国に散らばる一人ひとりを訪ね歩いた。当時なにかと騒々しい日々の生活に精神が疲弊していたようで、会って話をし、写真を撮り、そして別れる、という淡々とした撮影行程のなかで、いつしか心の安寧を取り戻している自分に気がつく。いうなれば巡礼や行脚的要素を含んだものだったのではないだろうか。